初めてPRにかかわる方へ

PRと広告は違うもの?

「新製品やサービスをPRする」という言葉から、どのような活動を思い浮かべるでしょうか。テレビや新聞、雑誌、ポスターなどを使って製品やサービスの情報を伝えることをイメージする方も多いかと思います。
これら「広告」は、ここでご説明しているPRとは別のものとして、ひとまず考えてください。

 広告とは?

新聞や雑誌のスペース、テレビやラジオの時間を買って、その中で企業のメッセージを伝えていくのが「広告」です。
これに看板や交通広告(駅のポスターや電車の車内吊りなど)を加えることもありますが、一般的なのは前述の4媒体で行う「マス広告」です。
広告の利点はメディアと時期を選ぶことができ、必要な相手(ターゲット)に必要なメッセージを伝えることができることにあります。
ただし、そのためのコストは有力な媒体(メディア)ほど高くなります。

 PRとの違いは?

これに対し広報、例えばパブリシティは、企業や団体がメディアに情報を発信して、メディアがそれを報道することにより社会に伝わるものです。
その情報を報道するか否かは報道機関の手に委ねられるために、時期や相手を選ぶことが難しく、そのかわり報道されればその反響は大きくなります。
なぜなら、その情報の価値と必要性を報道機関が認めたことになり、客観的な立場の第三者が評価したことになるからです。

 PRと広告のコラボレーション

「広告」が企業や団体の一方的なメッセージ伝達になってしまいがちなのに対して、パブリシティは報道機関という第三者による情報として一般消費者の関心や共感を得られやすくなります。
そこで、パブリシティに対しても情報露出の時期やターゲットを特定したいというニーズが高まってきました。
その結果「タイアップ・パブリシティ」が注目されています。
これは、企業・団体がメディアの協力を得て、有料でパブリシティを行うことで、記事や番組の形をとって企業が情報を発信する手法です。