初めてPRにかかわる方へ

そもそもPR(広報)って何?

会社の採用試験などの面接で「自分をPRしてください」と言われることがあります。
そこには、「あなたが考える自分の良い点を教えてください」というニュアンスが込められています。
このように一般社会で使われている「PR」とこれからお話しする「PR(パブリック・リレーションズ)」には、実は大きな違いがあります。

 PR(パブリック・リレーションズ)とは?

PRはパブリック・リレーションズ(Public Relations)の略語で、文字どおりに解釈すると「企業や団体が、公衆=パブリックとの間に(良好な)リレーションズ=関係をつくっていくこと」を意味します。
社会の一員である企業・団体にとって、周囲との調和を取ることが大切であり、そのために自分のことを良く理解してもらうために語り(広報)かけ、同時に社会の意見や考え方を聴き分析して正しく認識すること(広聴)が必要です。
こうした双方向のコミュニケーションをPRと呼んでいます。

 広報とPRの違いは?

一般に、PRの同義語として「広報」という言葉を使うことがあります。
「広報」を文字どおり解釈すると、広く=社会に対して、報ずる=知らせる、という意味になります。
言い換えると、企業や団体が社会に向けて“情報発信する”ことが「広報」であることになります。
これに対し、先ほど出てきた聞き慣れない言葉の「広聴」は、(企業や団体が)ある課題に対する社会の各分野、各方面の意見や要望を広く聴く、という意味です。
「広報」にこの「広聴」が組み合わさることで双方向コミュニケーションが完成し、前述のPRと同様の内容となります。
現在では、一般に「広報」という言葉は、狭い意味での「広報」と「広聴」を組み合わせた広い意味で使われるようになっています。